思い出深い作品です。オンラインショップCreemaで特注の杉箱をお作りした客様から、直接テレビラックの注文をいただきました。お客様はお兄さんの作られたテレビ台の上に置く2段の棚の付いたテレビラックを要望されました。既存品との取り合いは注意が必要ですが、さらにもらってくる子猫が裏で休めて自由に出入りできるようにして欲しい、というものでした。もちろん作者としては美しくカッコの良い作品にしなければ意味がありません。下の写真は出荷前の完成品でメープルとチェリーの2色が美しく、棚板両端の端ばめ(反り止め)や、丸い支柱を棚板に止めるクサビもアクセントになっています。
お客様とは何十回もメールのやり取りをして、お客様のご希望を形にしていきました。特に既存のテレビ台とテレビとのクリアランスおよび、子猫が自由に通れる幅に間違いがないか、お互いに確認し合いました。
宅配便でお届けしたテレビラックをお兄さんが既存のテレビ台の上に載せて固定し、ぴったりと収まった写真をいただきました。しばらくして新しい住人になった子猫の写真が送られてきました。猫ちゃんはテレビ裏を自分の住処としていて、また棚板がジャングルジム状態になっていて自由に動き回るのでおきたい物が置けない、と嬉しそうにコメントされていました。たいへん喜んでいただけました。