奈良県商工会が奈良新聞に連載している{わが町のイチオシ企業}に、工房龍も紹介していただきました。ありがたいです。今日は社会面半分に6社の紹介がされていて、なんと木工所が3社。頑張ってる仲間は多い!
カテゴリー: 日々雑感 (ブログ)
シャチの置物が完成しました
シャチ大好き女性向けの置物が完成しました。今後の販売を見越してオスメス3セット作成。背びれの後ろの模様(サドルパッチ)を入れる、胸ヒレは丸っぽく、という要望を取り入れましたが、これで実に本物らしくなってありがたいコメントでした。サドルパッチは鉄媒染という手法でグレイを出しています。オス39cm、メス33cm。最後の写真は保護のためのウレタン塗装をしたあとで、黒光りして強そうに見えます。
シャチの置物
いとこの奥さんから、熱烈なシャチファンの知人向けにシャチの木馬を作って欲しい、と言われましたが、背中の大きなヒレが邪魔になって乗るところが作れません。木馬はあきらめてもらって置物を試作しました。最初に手前を作ったところイルカにしか見えないので奥に変えてみました。写真を送ったら熱烈なシャチファンは実は娘さんとのことで、さすがと思うコメントやお腹側から写した珍しい写真をいただきました。反映した本番作品を作る予定です。
今年も夏休み工作教室講師をします
上牧町から親子で作る杉椅子工作教室の講師依頼がありました。今年で3回目になります。工房龍が用意した材料と道具を使い、幼稚園から小学3年までの子供が親と一緒に杉椅子を作ります。小さな子供たちが一心に道具を使い、出来栄えに満足して持って帰ります。これを見るのが講師の楽しみです。役場の方々も手伝ってくれて上手に指導します。座高18cmの小さな椅子ですが大人でもちゃんと座れます。我が家にも2つあって普段は鉢置きにしていて孫が来たら椅子になります。
16組分プラスαで材料を作りました。色々種類があって微妙に長さが違うものがあります。釘の下穴も空けます。暑い中で間違えてしまい80本を作り直しになりました。
工房龍の木馬が売れています
世界中に分布しています。というのは少しオーバーですが、販売済みが14体、私からの贈答が7体あって、ロンドンとアメリカコロラド州ボウルダーにもいます。販売品はおじいさんおばあさんがお孫さんのためにお買い上げになったものばかりです。遠く離れたお孫さん宅にお届けしたこともあります。今もどこかで子供が乗っているのかもしれません。子供が成長して遊ばなくなり、部屋の飾りになっているところもあるでしょう。
工房龍を始めて5年目で販売14体は多くはないですが、オリジナル木馬で頑張っています。一番人気はクジラで、お客様のリクエストで作ってから時々注文が入っています。ゴリラは工房龍販売初日の出店で2体売れて、衝撃デビューとなりました。
ウォルナット薄板を買いました
ウォルナットが品薄です。お世話になっている個人の材木商が2、3年前から、ウォルナットの良材を入手できなくなりました。工房龍では籐カゴの作家さんから特注で曲げ木の部品の仕事をいただいています。高級感のあるウォルナットは必須の材料のため、別の大きな材木商から柾目の薄板を1枚単位で買っていましたが、そこもとうとう在庫がほとんどなくなり、問い合わせると1年間は入手できないとのことでした。残っているのが、厚さ18mm、長さ3.2m、幅10〜16cmの8枚組みの3セットだけでした。意を決して1セットを注文しました。値段も破格でしたが柾目の最高品質の薄板を手に入れて満足、一安心しました。ちょっと多すぎるので何か考えないと。
クジラで遊ぶ孫
GWに孫が帰ってきたので木馬のモデルになってもらいました。
一番下の2歳3ヶ月の孫を新作のクジラに乗せて、宣伝用の写真と動画を撮りました。本人はモデルとは思っていないので、一発で撮らないと降りてしまいます。生き生きした表情の写真が撮れました。他に、子供を実際に乗せて確認したところがあります。潮吹きの潮ですが、従来は先が2本のフォーク状の潮を胴体に差し込み、ボルトで止めていましたが、新型は潮を丸棒で作り本物らしくしました。弱そうに見えますが太さは2cmあり胴体に5cm埋め込んでいます。私自身で強度確認をしていますが、孫が体を反らして思いっきり揺らしてもビクともしませんでした。ほかにシートの位置も少し後ろにした方が乗りやすいことがわかり、4歳半の孫も喜んで乗っていました。
お客様ご要望の実現
思い出深い作品です。オンラインショップCreemaで特注の杉箱をお作りした客様から、直接テレビラックの注文をいただきました。お客様はお兄さんの作られたテレビ台の上に置く2段の棚の付いたテレビラックを要望されました。既存品との取り合いは注意が必要ですが、さらにもらってくる子猫が裏で休めて自由に出入りできるようにして欲しい、というものでした。もちろん作者としては美しくカッコの良い作品にしなければ意味がありません。下の写真は出荷前の完成品でメープルとチェリーの2色が美しく、棚板両端の端ばめ(反り止め)や、丸い支柱を棚板に止めるクサビもアクセントになっています。
お客様とは何十回もメールのやり取りをして、お客様のご希望を形にしていきました。特に既存のテレビ台とテレビとのクリアランスおよび、子猫が自由に通れる幅に間違いがないか、お互いに確認し合いました。
宅配便でお届けしたテレビラックをお兄さんが既存のテレビ台の上に載せて固定し、ぴったりと収まった写真をいただきました。しばらくして新しい住人になった子猫の写真が送られてきました。猫ちゃんはテレビ裏を自分の住処としていて、また棚板がジャングルジム状態になっていて自由に動き回るのでおきたい物が置けない、と嬉しそうにコメントされていました。たいへん喜んでいただけました。
無垢材の反り対策について(3)
木は乾燥すると縮みます。板の表裏では縮み方に差があるため、無垢材では必ず反りが発生します。工房龍では高級家具に使われる各種反り止め技術を用い、同時に美しさも追求しています。
写真のウォルナットローテーブルの天板裏側には反り止めの太い角材を取り付けています。取り付けのボルト穴は長穴にしていて、天板が伸縮しても自由に動きます。これを糊付けするとものすごい力が加わり天板が壊れてしまいます。皆さんのお家のダイニングテーブルの裏側にもこのような反り止め材が取り付けられているはずです。また天板を幕板に固定する駒止め金具も、天板がフリーに動くようにしています。無垢材の反り対策について(2)
木は乾燥すると縮みます。板の表裏では縮み方に差があるため、無垢材では必ず反りが発生します。工房龍では高級家具に使われる各種反り止め技術を用い、同時に美しさも追求しています。
框(カマチ)と呼ばれる、枠で鏡板(カガミイタ)を囲む方法は、収納家具によく使われます。枠と鏡板は接着しません。鏡板を枠の溝でスライドさせることで、鏡板の反りの動きを逃がします。写真は吉野杉の箱の蓋に応用したものです。